OUR STORY

ROSEMONDについて

失われた気品を、もう一度



ある街から、古くからの百貨店が静かに姿を消した日のことを私は今もはっきりと覚えています。

そこは単なる買い物の場所ではありませんでした。贈り物を選ぶ時間、丁寧な所作、包装紙を折る音。街にとって「上質さ」そのものを体現していた場所でした。それがある日、静かに幕を閉じました。

驚きと同時にある種の危機感が生まれました。「このままでは、日常の中から"本物のラグジュアリー"という感覚そのものが失われてしまうのではないか」と。

ROSEMONDは、その危機感へのひとつの答えです。かつて日常の中に確かにあった気品をもう一度暮らしの中に取り戻したい。その想いから、気づけば自然と形になっていました。


ROSEMONDという名前

ROSEMONDというブランド名には、静けさの中にある気品、という意味を込めています。

赤(バーガンディ)と金の意匠は、華美ではなく、静かな誇りを表すためのものです。声高に語るのではなく、一杯の紅茶を通して、そっと伝わるものでありたいと考えています。


MANGALAM ASSAMという選択

最初の一本として選んだのは、アッサム地方の名門・マンガラム茶園で収穫されたFTGFOP1グレードの紅茶です。

FTGFOP1(Finest Tippy Golden Flowery Orange Pekoe 1)は、紅茶の等級の中でも最高峰に位置づけられるグレードで、黄金色のチップ(新芽)を豊富に含んだ、限られた茶葉だけに与えられる名称です。モルティなコクと、蜂蜜を思わせる甘みが幾重にも重なる味わいは、決して声高ではないけれど、確かな気品を感じさせてくれます。

数あるアッサムの中からこの一本を選んだのは、「多くを揃えること」よりも「ひとつを、深く」という考え方が、ROSEMONDの原点に近いと感じたからです。


1874年という原点

ROSEMONDが掲げる1874年は、日本で紅茶の取引が初まった年です。

紅茶が異国の文化として日本に渡ってきた、その最初の一歩の年を私たちは原点として掲げています。今からブランドとしての歴史を積み重ねていく私たちにとって、1874年は「誇るべき過去」ではなく、「立ち返るべき出発点」です。


これからの約束



ROSEMONDは、まだ生まれたばかりのブランドです。

日本に紅茶が渡ってきた最初の一歩に敬意を払いながら、これから私たち自身の歴史をひとつずつ積み重ねていきます。完璧な形からではなく、ひとつの想いから始まったブランドだからこそ伝えられるものがあると信じています。

私たちの紅茶が、あなたの日常の中で静かに特別な時間になりますように。

ROSEMOND