茶葉について

マンガラム茶園という場所


マンガラム茶園は、インド・アッサム州シブサガール(Sibsagar)地区に位置する、118ヘクタールの茶園です。


アッサム地方には、100年を超える歴史を持つ老舗の茶園が数多くありますが、マンガラム茶園の創設は1973年。周辺の名門茶園と比べると、まだ50年ほどの歴史しかない、比較的若い茶園です。


しかし、この茶園には他にはない特徴があります。それは、茶樹の「密植」という栽培方法です。マンガラム茶園は、隣接するトウコック茶園(Towkok Tea Estate)の一部を植え替える形で誕生しました。その際、18インチ(約45cm)間隔という非常に狭い株間で茶樹を植え、1ヘクタールあたり約42,480本という高密度の栽培を実現しています。これは、近代的な茶園設計のモデルケースとして、業界内でも高く評価されている手法です。


また、マンガラム茶園はクローン株(挿し木によって増やされた、遺伝的に均一な茶樹)を100%使用している点でも珍しい存在です。株ごとの個体差が少ないため、収穫される茶葉の品質が安定しやすいという利点があります。


周辺の茶園よりもわずかに標高が高い場所に位置しており、この地形がマンガラムの茶葉に独特の深みを与えているとも言われています。


黄金色の茶葉


マンガラム茶園の紅茶を語るうえで欠かせないのが、「ゴールデンチップ」と呼ばれる黄金色の新芽です。


紅茶の樹は、若く柔らかい新芽ほど、発酵(酸化)の過程で美しい金色を帯びます。マンガラム茶園はこの新芽(チップ)を豊富に含む茶葉で知られており、乾いた茶葉の中に黄金色の粒が輝いているのが特徴です。


味わいとしては、モルティ(麦芽のような)コクと、蜂蜜を思わせる甘みが折り重なる、力強くもまろやかな味わいが持ち味です。アッサム紅茶特有の芳醇さに、なめらかな余韻が加わります。


FTGFOP1について


商品ラベルに記載されている「FTGFOP1」は、紅茶の等級(グレード)を示す表記です。この記号は、インドやスリランカで長く使われてきた紅茶の伝統的な格付けシステムに基づいています。


一文字ずつ紐解くと、次のような意味を持っています。


F(Finest):最高級の
T(Tippy):新芽(チップ)を豊富に含む
G(Golden):黄金色の新芽を含む
F(Flowery):繊細な若い芽を用いた
O(Orange):オランダ王家(オレンジ公)にちなむ、格式を表す言葉
P(Pekoe):中国語の「白毫(バイハオ)」に由来し、若葉の産毛を意味する
1:同グレードの中でも、特に品質の高いロットに与えられる数字


すべてを合わせると「Finest Tippy Golden Flowery Orange Pekoe, Grade 1」となり、直訳すれば「新芽を豊富に含む、最高級の金色の紅茶葉・特級」という意味になります。


この等級表記は、茶葉の「大きさ」や「見た目」を分類するためのシステムであり、必ずしも味の優劣を直接保証するものではありません。ただし、FTGFOP1は数ある等級の中でも上位に位置づけられる格付けであり、丁寧に手摘みされた、新芽を多く含む上質な茶葉であることの一つの目安になります。


この茶葉を選んだ理由


ROSEMONDがMANGALAM ASSAMを最初の一本に選んだ理由は、単に「等級が高いから」ではありません。


近代的な栽培技術によって安定した品質を実現しながらも、黄金色のチップが持つ華やかさと、モルティな飲みごたえを兼ね備えている。この「革新と気品の両立」こそが、ROSEMONDというブランドが目指す方向性と重なると感じたからです。


一杯の中に、土地の物語と丁寧な仕事の跡が見える。そんな紅茶をこれからも選び続けていきます。